消費税の複数税率の開始に伴い2023年から導入される「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」に関するパンフレットを、国税庁がホームページで公表しました。パンフレットでは適格請求書を「売り手が、買い手に対し正確な適用税率や消費税額を伝えるための手段」と表現していますが、事業者にとっては何より「仕入税額控除の適用に不可欠な書類」という位置づけになります。
現行の請求書に記載が求められている項目は、請求書の作成者名、取引年月日、取引した資産や役務の内容、取引した対価の額、請求書を渡す相手の名称となっています。インボイス方式ではこれらに加え、「事業者の登録番号(21年10月より申請開始)」、「税率ごとに合計した対価の額、適用税率」、「税率ごとの消費税額」の記載が求められるようになります。取り引きした資産が軽減税率の対象であればその旨も付記しなければなりません。
インボイス制度開始後の仕入税額控除は、原則的に適格請求書に基づいた取り引きだけが対象となります。免税事業者はインボイスを交付できないため、今後は税額控除の額を少しでも増やしたい事業者が免税事業者とは取引しなくなる可能性があるので注意が必要です。
<情報提供:エヌピー通信社>
税務情報
- (後編)持続化給付金の給付対象と申請期限に注意!
- (前編)持続化給付金の給付対象と申請期限に注意!
- 《コラム》保険料控除証明書を電子データで取得する方法
- 《コラム》法定相続情報証明制度
- 【時事解説】VUCA時代のリーダーシップとは その2
- 【時事解説】VUCA時代のリーダーシップとは その1
- 【時事解説】中小企業成長促進法について その2
- 【時事解説】中小企業成長促進法について その1
- 《コラム》テナント等の場合の令和3年度固定資産税減免措置
- 《コラム》脱炭素化のためのグリーン化税制
- 輸入品の脱税、総額の8割が金密輸
- 《コラム》役員変更登記
- 《コラム》企業による社会貢献活動の拡大
- 《コラム》「業務委託」「在籍出向」「副業」の労務管理
- 《コラム》勘定合って銭足らず
- 【時事解説】購買動機は内的要因が重要 その2
- 【時事解説】購買動機は内的要因が重要 その1
- 《コラム》令和2年の年末調整 紙の場合の変更点
- 《コラム》扶養の「壁」を超えた時、目指す収入額と使える制度
- 【時事解説】どこまで進むかブロックチェーン技術の応用 その2
- 【時事解説】どこまで進むかブロックチェーン技術の応用 その1
- 【時事解説】中小企業におけるテレワーク導入 その2
- 【時事解説】中小企業におけるテレワーク導入 その1
- 《コラム》交際費の損金不算入制度
- 《コラム》より拡充されるiDeCoとiDeCo+